経営理念 経営ビジョン


経営理念・ビジョンとは、社会に対する自社の存在意義や果たすべき役割を表したもので、いわば企業経営の原点にあたります。

経営理念は「どのような経営姿勢を貫くか」という自社のベースとなるスタンスを明確化するもので、ビジョンは「自社の目指す将来の姿」を明確にするものです。

これらは、社員・顧客・株主・社会全体対して表すものであり、組織として長期にわたって受け継がれるような普遍性が求められます。このため、わかりやすく親しみやすい内容である必要があります。

続いて、経営理念・ビジョンを明確にする必要性を説明します。
冒頭に「経営理念・ビジョンは企業における原点」と書きましたが、経営理念・ビジョンは社会に対して自社の存在意義を伝えるだけではなく、自社が行っていく様々な経営戦略のベースや指針となります。
また、経営理念・ビジョンを明確にすることで、社員は組織の方針に従って行動することができるようになります。

具体的には、以下の効果が挙げられます。

(1)組織として共通の価値を追うことによる会社全体の一体感の醸成

(2)社会的責任や将来の目標に向けた、社員のモチベーションアップ

(3)行動規範の確立

しかし、ここで問題になることが、社員への浸透です。

い くら良い理念・ビジョンがあっても、文章だけの存在では、なかなか行動レベルにまで浸透することは難しいと言えます。また、企業は拡大していくにつれ、創 業の理念を保ち続け、企業内の求心力を働かせることが難しくなっていきます。例えば、社員が自分の部署のみの目的を達成しようと考えた場合、視野が限定的 になり、企業全体の目的を達しにくくなっていく事例は、散見されます。

では、この問題をどうやれば解決できるでしょうか。
社員への浸透手法としては以下が挙げられます。

(1)経営層とのコミュニケーション機会を増やし、経営層の考え・理念・ビジョンを伝える

(2)理念・ビジョンに対する教育・理解の場や、社員同士で議論する場を設ける

(3)理念・ビジョンを記載したカードを携帯させたり、綱領や社歌の唱和、社内報を利用する

(4)メディアを利用し、マスコミを通じて社員や顧客にも語りかける

(5)事業の成功を続けることにより、自社の経営理念に対する自信と確信を持たせる

このような手法により、経営理念が多くの社員に浸透している企業は、厳しい市場環境の中でも社員が一丸となって、永続的に成長できる強い会社だと言えるでしょう。

しかし、最後に留意すべき点があります。それは時代の変化という点です。

適切な経営理念やビジョンを設定しても、時とともに形骸化し、時代の現実と乖離していくことがあります。どれだけ優れた経営ビジョンであっても、その変更のタイミングを見極め、時代に合わせて方向を再設定・再定義が必要になるということも、留意が必要です。

以 上のように経営理念・ビジョンは経営層の話だけでなく社員の皆さんにも大きく関係があるものです。皆さんもビジネスの現場で経営理念・ビジョンを意識して はいかがでしょうか。そうすることで、顧客に対する営業現場や、社内の他事業部のメンバーに対しても、より理解や共感を得ることができるのではないでしょ うか。

最終更新 ( 2010/05/11 14:22 )