アンゾフのマトリクスとは、企業が自社の経営戦略を考える際に、どの選択肢を実行するかを決定する際に用いる分析手法の1つです。自社の成長戦略の選択肢を、「市場浸透」「事業商品開発」「新市場開拓」「多角化」の4つに分類して考えます。横軸に製品、縦軸に市場をとるマトリクスで、経営学者のH.I.アンゾフが提唱したことで、「アンゾフのマトリクス」と呼ばれています。
このマトリクスを用いることで、「誰に」「何を提供するか」という自社が注力するべきドメインを検討することができるようになります。

企業はまず、事業を拡大するために、既存事業の市場浸透を行います。そのうえで、市場浸透だけでは成長が難しくなると他の方向へ向かいます。1つ目は、同じ市場に対して新しい製品開発を行い、製品群の守備範囲を広げる右方向への拡大です。2つ目は製品を変えずに新たな顧客を取り込み、市場拡大を図る下方向への拡大です。3つ目は新製品を新市場に展開する右下への拡大で、これが一般的に言われる「多角化」です。
どの方向に進むべきかは、その企業が置かれている状況によってことなります。ただし、「多角化」は成功するには、多くのリスクが潜みます。あらたな産業では今までやってきたしごとの仕方が通用しないことが多く、成功の確度が低いことから、慎重に選択する必要があります。
◆オプション1:市場浸透戦略(=Market Penetration)
現状の事業・商品と市場のままで、売上高や市場におけるシェア(占有率)を上げていくことにより成長を図ろうとする戦略のことを指します
◆オプション2:市場開拓戦略(= Market development)
現状の事業・商品を、新たな市場に対して適応させていくことで成長を図ろうとする戦略のことを指します。マーケティング上のシナジー効果(相乗効果)が期待されるケースなどに有効です。
◆オプション3:事業・商品開発戦略(=Product development )
新しい事業・商品分野を、現状の市場分野に対して適応させていくことで成長を図ろうとする戦略のことを指します。
◆オプション4:多角化戦略(=Diversification)
事業・商品分野、市場分野ともこれまでにはない全く新しい分野に進出していくことで成長を図ろうとする戦略のことを指します。当然、リスクは他の3つのオプションと比較すれば高くなります。
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