プロダクトアウトとは企業が商品開発・生産・販売を行う上で、企業側の都合(技術、論理、感性・思い入れなど)を優先するやり方をいいます。逆に、マーケットインとはユーザーのニーズを優先し、ユーザー視点で商品開発を行って、ユーザーが求めているものを提供しようとするやり方をいいます。ニーズとシーズという考え方に極めて近く、ニーズを重視するスタンスを「マーケットイン」、シーズを重視するスタンスを「プロダクトアウト」と言ってもよいかもしれません。
「マーケットイン」の思想をさらに押し進めた「カスタマーイン」という言葉もあります。これは顧客1人ひとりの要望に沿って商品やサービスを提供していくという考え方です。
ただし、「マーケットイン」が優れていて「プロダクトアウト」が劣っているとは一概には言えません。ユーザーの想像を超えて、世の中を変えるような商品は「プロダクトアウト」から誕生することが多いのです。
ユーザーの顕在ニーズを軽視した「プロダクトアウト」の商品が、世の中を変えた成功例として電子レンジをあげることができます。電子レンジは、レーダー開発のための技術が転用されて開発されたもので、販売当初の60~70年代には、冷めた料理を温めたり、解凍するためにお金を出すことに消費者の理解が得られず、受け入れられませんでした。
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