株式会社エデュケーション、サイトリニューアルのご挨拶


皆さん初めまして。株式会社エデュケーション代表の西田徹です。

このサイトではロジックツリー、SWOT分析、KJ法といったビジネスに活用される様々なフレームワークを「実践的」であることを意識しながらご紹介してゆきたいと思います。


さっそくこれらの内容に入ってゆきたいのですが、その前に皆さんにお伝えしたいことがあります。それは「論理的主観」という私の造語で表される概念です。

ビジネスのフレームワークを使いこなせば客観的な正解にたどり着けるという誤解をしている方が多いように感じます。しかしビジネスの世界には正解はありません。また客観よりも主観が重要になります。

少し遠回りになるかもしれませんが、以下の連立方程式をご覧下さい。

2X+3Y=8
3X-Y=2

変数が2つしかありませんから、論理的に考えれば、誰が解いても何度解いても1セットの客観的正解に必ずたどり着きます。変数が少ない世界では論理的であることと客観性はほぼ同義とも言えます。そして主観という言葉には悪のレッテルが貼られることになります。

ところがビジネスの世界はどうでしょうか。変数は膨大に存在し、またそれが予測不能に変化します。ここでは論理的であることと客観性は別の概念に分離します。また「当事者としてどうしたいのか?」という主観という概念がむしろ重要になってきます。これを2×2のマトリクスで解説しましょう。




【評論家】

左上は論理的で客観的な場所であり、評論家というタイトルをつけました。変数が膨大に存在する世界において、反論の余地が無い立場を実現しようとすると評論家になってしまうのです。

緊迫した野球の1シーンで評論家の言葉を例示してみましょう。

「この打者の左投手に対する打率は○割。この投手がカーブを投げる確率は△割です(中略)。で、どうすれば良いかって? そんなことには私は責任持てませんよ。」


【勘ピューター】

右下は論理が無く主観的な場所であり、勘ピューターというタイトルをつけました。また、「中小企業のオーナー社長」というタイトルもぴったり来ます。

緊迫した野球の1シーンでの勘ピューターの言葉を例示してみましょう。

「よし、ここはヒットエンドランをしろ。なんとなくピンと来たんだ!」


【論理的主観】

もしこのコラムを読んでいる皆さんが実際に評論家だったり、中小企業のオーナー社長だったりした場合は、左上と右下は素晴らしい場所です。でも多くの方は企業に勤めるビジネスパーソンかと思います。そんな方は右上の論理的主観を目指す必要があります。

緊迫した野球の1シーンでの論理的主観の言葉を例示してみましょう。

「ここは様々な作戦があり得ますが、地道に送りバントすべきだと私は考えます。まだ試合は序盤ですし、この打者の過去のデータを見ると・・・(後略)」


野球においてさえ正解が無いのであれば、ビジネスの世界ではなおさらのことです。そこでは自分の意見をしっかり持ち、それを筋道立てて他者にコミュニケート出来るスキルが必要となります。様々なフレームワークは自分の意見を磨き上げ、それを皆と議論するために存在するということを大前提としておさえておきましょう。

2008年9月吉日