KFS

ksf
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KFSとは「KEY FACTOR OF SUCCESS」の略であり、鍵となる成功要因を意味します。企業は経営資源(ヒト・モノ・カネなど)に限りがある以上、事業が成功するためには注力すべきポイント、目的、タスクを定めなくてはなりません。独自技術、商品開発力、販売方法、流通経路などが主たる対象です。

こうした成功のための“鍵”となる要件をKFS(鍵となる成功要因)と呼びます。KSFと呼ばれることもあります。

KFSは「業界全体に共通するKFS」と「会社単位で異なるKFS」の2種類が入れ子構造になっているので、いかに競争優位を作り出すか検討する際には意識する必要があります。

業界共通のKFSとしては、コンビニエンスストアなどの小売業における「立地」が挙げられるでしょう。どんなに魅力的な商品を豊富にそろえていても、誰も立ち寄らないような場所にお店があっても成功するとは思えません。

業界全般のKFSを探るには、5F分析PEST分析といったツールが役に立ちます。

一方、同じ自動車会社であっても、トヨタの場合には低コストの生産体制が重要な要素ですが、ホンダのKFSは若者へのブランド力かもしれません。このように、同じ事業であっても、KFSが会社によって異なっているケースも十分に有り得ます。

したがって、競合各社ごとにどのような強みを持っているのかバリューチェーン分析SWOT分析などのフレームワークを活用しながら、丹念にチェックするよう心がけましょう。


最後に、
KFSを検討する際の留意点を点ほどご紹介します。

まず、ひとつめの留意点は、KFSは競争環境の変化に伴って変化する可能性が指摘できます。これは、業界共通のKFS、会社ごとのKFSの両方にいえます。

例えば、携帯電話の普及期はケータイショップや量販店などチャネル戦略が重要でしたが、市場が飽和するにしたがって、KFSは自ずと変化しました。今日では、「らくらくホン(高齢者)」「iPhone(音楽好き)」「ディズニーケータイ(Disneyファン)」「スマートフォン(ビジネスマン)」などに代表されるように、明確なコンセプト(特定の顧客セグメントや特徴的な機能など)にもとづいた新規機種を投入する商品開発力が勝負の分かれ目になっています。

こうした変化についていけないようでは、成功はおぼつかないでしょう。競争環境が急激に変化する今日の企業経営においては、KFSが変化していく地殻変動を敏感に察知し、戦略を大胆に切り替えるダイナミズムが求められます。

点目は、KFSをひとつに絞り込む努力をすべきであるということです。

KFSをいくつも定めてしまっては、経営リソースが分散してしまうため、結局のところ、中途半端な結果しか残らない可能性が高まります。したがって、なかでも重要な成功要因は何か、また、その成功要因は全社を挙げて注力する価値があるのかを徹底的に考え抜く姿勢が求められます。

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